リハビリする

長い夏休みが終わったような気分。ちょうどいいことに今日の東京はいままでとうってかわって涼しい。やはりこうでないと、頭は働かない。台風とファウフェスがすべてのボンヤリを流し去ってくれた。リハビリのため、この日記も思想的、というか批評家的な方向(?)にシフトしてみよう。
というわけで、加野瀬さんのところで見つけた
http://artifact-jp.com/mt/archives/200309/invitation10_80s.html
の記事。ここで加野瀬さんが指摘しているチェルノブイリ9・11の並行性は重要かも。ウルリッヒ・ベックの『危険社会』(リスク社会)は確かチェルノブイリの話から始まっているのだが(机の近くにないのでうろおぼえ)、セキュリティやリスク管理に向かって社会全体が駆動されていく傾向はあのころから連続している。目に見えない恐怖に煽られるあまり、いささかデンパなところや陰謀論に行ってしまうという傾向も、当時の反原発、いまの反テロで似ているような。
しかし、該当の雑誌を読んでいないから中森×宮台対談にはコメントできないけど、僕ももう32歳。2010年かそこらに1990年代特集とか組まれたとき、どういう風に振る舞えばいいのかは、少し真剣に考えておくべきなのかもしれない。そういう用意をしておかないと、ひとはすぐ格好悪く見えてしまう。まあ、僕はもう格好悪いかもしれないが。