HajouHakagix

こんにちは、みなさん。蒸し暑い日々が続いていますが、お元気でしょうか。39度の高熱から回復した東浩紀です。
なぜ39度もの高熱を出したかというと、連日、夏コミに向けた波状関係の仕事が忙しいからです。というか、正直死にそうです。だれか助けてくれないでしょうか。。。
さて、すでにhirokiazuma.comのほうでは告知しましたように、波状編集部(hirokiazuma.com)は夏コミ3日目に出店し、変形B5版(InterCommunmicationと同じサイズ)、200ページ超、フルカラー表紙、仮フランス装、本誌特製「美少女ゲーム系統樹」折り込み封入の超豪華評論本『HajouHakagix美少女ゲームの臨界点』を出版します。『雫』から『CLANNAD』まで、ノベル系美少女ゲームの8年間を総括し、その想像力の可能性と限界を議論し尽くします。『動物化するポストモダン』の美少女ゲーム論ではできなかった本気のゲーム批評/オタク批評の可能性を、ここで見せます。既存の言説に物足りなさを感じていた美少女ゲームのヘビーユーザーから、「ラノベとかファウストとか見るとエロゲーって大事そうなんだけど、秋葉原に行くのもちょっとなあ」と感じている一般読者のみなさんまで、すべての方に送る夏のプレゼント企画です。
詳細は『ファウスト』vol.3の1ページ広告を待て!……と言いながらも、『ゲーラボ』では書いてしまったのでもうバラしてしまうと、参加者は、元長柾木原田宇陀児ササキバラ・ゴウ更科修一郎佐藤心という、ギャルゲー論壇?の読者ならだれでも知ってる豪華メンバー(おお! 全員キーワード化している!)。それぞれ、評論を書き下ろしてもらったり、座談会に参加してもらったりしています。全員立場も視点も違うので、かなり面白いことになっています。ほか、実は葉鍵系二次創作も載るのですが、その作者名はまだ秘密です。僕も、「メタリアル・フィクションの誕生」出張版として、例によって例のごとくの論旨の『AIR』論を書き下ろしています。こんなに忙しいのに、『AIR』リプレイしちゃいましたよ! やっぱこれは傑作だ!
基本的に文字ばかりの本ですが、表紙は、なんと新海誠氏に書き下ろしをいただきました。ポイントとして加わっている「hajou books」のロゴマークも実は西島大介氏の制作で、細部まで凝りまくりです。楽しみにしていてください!
このサイトを覗いているような読者ならお分かりのように、これは、『ファウスト』と『新現実』の執筆者で美少女ゲーム関係の人々をほとんどすべて網羅した、裏『ファウスト』、裏『新現実』とでも言うべき狙いの評論同人誌です。内容には圧倒的な自信があるのですが、何部売れるのか分からないし、事務所の運営資金も尽きてきたので(笑)、少なめにしか刷りません。7月上旬に先行予約サイトを立ち上げます。
というわけで、詳しくはまたそのサイトのオープン時に!