週刊朝日とネットスター

週刊朝日で連載をもつことが決まりました。
ぼくも、社会性がない、社会性がないと言われて37年。しかし週刊誌といえば古き良き「社会」のイメージのもっともたるものであり、ここで生き残れるかどうかにぼくの社会性如何はかかっていると言えましょうw。打ち切りにならないようにがんばっていきたいと思います。とりあえずは3ヶ月だそうなので、3ヶ月保ったら褒めてください。
ところで、他方、ネットをうろうろしていたら、あの”細けえことはいいんだよ”ネットスターが2ちゃんねるのオフ会(?)を取材しようとして、「おれらになんのメリットあんの?」と一蹴されているログに出くわしました(そこで「ネットスターの取材陣を語っているひと」が本当にネットスターのひとなのかどうか、ぼくは確認していませんが)。NHKの番組で紹介しますよ、と言っても、だれも喜びもしないし興奮もしない、むしろただマスコミへの不信感だけが語られていくそのスレの流れを見て、「ああ、そうなんだよなあ」と感慨を抱きました。
1971年生まれのぼくは、ある意味で中途半端、というか移行期の世代で、週刊誌やテレビに敬意や憧れをもっているものの、同時に反発や警戒感ももっているという感じです。
しかし、そのバランスは、世代が下るにつれて確実に後者に振れていっている。いまはもはや、週刊誌やテレビには、最初から週刊誌やテレビが好きなひと、いわば事前にフィルタリングがかかったひとしか寄ってこなくなっているのではないか。実際、自分で仕事を受けていて思いますが、週刊誌に出たりテレビに出たりというのは、そこで超有名になって芸能事務所にでも入ろうとでも思わないかぎり、単体ではそれほどメリットがあるものではない(文化人枠での出演料なんて微々たるものです)。むしろ、読者や視聴者に叩かれることが多くなり、面倒なだけだと言える。にもかかわらず、ぼくがなんとなくそれを受けてしまうのは、ぼくがまだかろうじてマスコミの機能を信じているからなのだろうけど、それはぼく以下の世代では確実に難しくなるでしょう。週刊朝日のひとも、「東さんの世代の書き手がいない」と漏らしていましたが、書き手不足は今後ますます深刻になるかもしれません。
それにしても、マスコミそのものへの不信感があれだけ大きいと、ネットスターもたいへんですね……。