3月-4月渡米日程暫定スケジュール

既報のとおり3月から4月にかけてアメリカに行くのですが、その詳細が固まりつつあるのでお知らせします。

ちなみに、「もうひとり行くひと」というのは宮台真司さんでした。前回のエントリと同日に投稿した汐音通信がヒントになっていたのだけど……まあ、そんなのわかるやついないか。

とにもかくにも、下記の4つが今回の渡米で出演するシンポジウム/イベント、そのうち(1)から(3)までが宮台真司さんとぼくがともに出席するものとなります。言語はすべて英語と日本語のちゃんぽんになります(1の場合、ぼくと宮台さんの講演は日本語、そのあとのディスカッションは英語ということになっています)。

タイトルを見ればわかると思いますが、これは日本で開催されてもまったくおかしくない、というよりも、なぜ日本ではこのようなイベントなりワークショップなりが宮台さんとぼくとで実現していないのかとむしろ疑問に感じるようなスタンダードなテーマのものばかりです。ぼくは宮台さんとは、読者層が重なっているといわれるわりにあまりご一緒する機会がなかったので、今回の渡米はたいへん楽しみにしています。

全体を通しての簡単なルポは『思想地図』次号に掲載予定です。けれど、もし現地にたまたまいらっしゃるかたがいたら、ぜひご来場ください。

(1)Post-bubble Cultures and Theory: The Real Estate for Critique after Economic Collapse
3/29(sun) @ AAS, Chicago.
東浩紀宮台真司+ほかコメンテイター。講演+シンポジウム形式。北米の日本研究では批評史の理解が『批評空間』で止まっている(らしい)。その状況を踏まえて1990年代から現在にいたる日本の批評言説の軌跡をたどる試み。ぼくは例によって、「ゼロ年代の批評」とか『思想地図』の試みとかの批評史的意義を話します。

(2)Class and Generation: Contemporary History of Leftist Discourse in Japan
3/30(mon) @ University of Texas, Austin, Texas.
ワークショップ形式。東浩紀宮台真司+現地学生。赤木論文「希望は戦争」(英訳あり)を読んで議論。

(3)Thinking Reflexively about Otaku and Kogal: Subculture Discourses on/in the 1990s Japan
4/1(wed) @ University of Michigan, Ann Arbor, Michigan.
形式未定。東浩紀宮台真司+ほかコメンテイター。詳細未定。

(4)Literary Environment and the Future of Japanese Literature
4/3(fri) @ Pennsylvania State University, State College, Pennsylvania.
ワークショップ形式。東浩紀ほか。詳細未定。水村美苗日本語が亡びるとき」からゲーム的リアリズムまでざっくばらんに話す、といったところでしょうか。水村本についてはぜひ語れと要望が来ています。やはりきたか……。

最後に、ぼくの『動ポモ』英訳のサイトも張っておきます。

http://www.upress.umn.edu/Books/A/azuma_otaku.html
http://www.amazon.com/Otaku-Database-Animals-Hiroki-Azuma/dp/0816653526/
http://www.amazon.co.jp/Otaku-Database-Animals-Hiroki-Azuma/dp/0816653526/

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