最近の波状

こんばんは。こちらではたいへんご無沙汰してます。東浩紀です。別途blogで報告しましたように、去る6月6日、うちに娘が産まれました。
http://www.hirokiazuma.com/archives/000139.html
そんなこんなでもろもろ更新が滞っていましたが、波状言論はいまでも快調に活動を続けています。いくつか報告します。
(1)鈴木謙介氏の連載単行本化
波状言論』で連載された鈴木謙介さんの連載「カーニバル・モダニティ・ライフ」が、大幅加筆されて『カーニヴァル化する社会』(講談社現代新書)として単行本化されました。
(2)上遠野浩平氏のインタビュー再録
波状言論』5月号に掲載された上遠野浩平さんへのインタビューが、圧縮・再構成されて『ファウスト』第5号に再録されました。僕が新たに序文を書いています。『ファウスト』を読んで興味をもたれた方には、ぜひオリジナル版も読んでもらいたいものです。同じ『ファウスト』には赤田祐一氏も登場していますが、彼にも『波状』の同じ5月号でインタビューをしています。
(3)『波状言論S改』出版企画始動
波状言論』に掲載された対談の社会学編、すなわち、宮台真司×鈴木謙介×東浩紀北田暁大×鈴木謙介×東浩紀大澤真幸×鈴木謙介×東浩紀の3鼎談がまとめて青土社から出版されることになりました。タイトルは『波状言論S改』。出版の暁には『網状言論F改』とともにご購入ください。
(4)『波状言論』バックナンバーCD-ROM
波状言論』全23号すべてのデータを収めたコンプリートCD-ROMを現在作成中です。付録として、鈴木謙介、宣政佑の連載陣二人を迎えた語りおろし鼎談「日韓のネットワーク・コミュニティ」が収められます。DVDケースで、ジャケットは笹井一個さんの書き下ろしです。価格は、全号データのダウンロード販売よりも高くなる予定です。
(5)コミケ当選
最後に、そんなCD-ROMが販売されるのは今年の夏コミです。ありがたいことに今回も当選しました。育児という激しいタスクが加わったので『臨界点』シリーズの新刊はありませんが、CD-ROMとは別に、もしかしたらコピー本ぐらいは作るかも知れません。日曜日西地区ほ-11a「波状言論」でお待ちしています!<翌日の追記>
(6)『美少女ゲームの臨界点』韓国語翻訳始動
忘れてました! 昨年の夏コミで出版した評論同人本『美少女ゲームの臨界点』が、なんと韓国語に全訳されることになりました。佐藤心入魂のマップも、夜ノ杜零司(実は某小説家)の小説も、50000字のハイテンションギャルゲー論壇トークも、すべてが韓国語に翻訳されます。そんなことが可能なのか?と疑っていましたが、先日契約書まで交わしてしまいました。すでに翻訳は始まっているようです。楽しみです。